キリスト教用語聖書史上重要な聖書訳、特筆すべき聖書訳、現代社会で使用されている聖書訳などを掲載中です。当初「キリスト教用語」のページにて説明していましたが、項目数が増加、説明も限られたスペースでは限界があること。さらには時系列把握を容易ならしめるため、等々の理由により今回独立ページを設定し説明させていただくことと致しました。なお、目次には言葉の重複を避け、「○○聖書」の「聖書」ということばは原則として原則として略しております。
ザ・ワード

(THE WORD-The Bible from 26 Translations

米国ミシシッピー州は南部の港町ガルフポートにあるマティス社(Mathis Publishers Inc.)により、出版された聖書で原語に精通していない読者にも原語の意味が立体的に浮彫して理解できるよう、聖句ごとに代表的な26の英語訳が対比(parallel)して表示されています。

この聖書のフォーマットですがボールド体(太字)で印刷されたジェイムズ王欽定訳(the King James Version or Authorized Version)の新・旧約聖書全訳が主体で、その直下に他の25の古典・現代訳の内からその訳特有の真義を洞察し、深く探り当てている箇所(insight)や相違点のある訳のみが表示されています。したがって、とくに顕著な相違がなく、訳が定着し、自明の理となっている箇所(聖句)については、ジェイムズ王欽定訳の他には何らの記述もありません。このことにより、同様の訳が重複することが回避されますので、膨大な聖書訳を対比研究する手間を大幅に省くことができます。これは読者にとっては大きな恩恵となります。

(フォーマット例1:http://www.thewordbible.com/pages/psalm23/psalm23.html
(フォーマット例2:http://thewordbible.com/pages/rom12/rom12.html

編集主事はカーティス・ヴォーン博士(Dr. Curtis Vaughan)が担当。米国、カナダ、スコットランド、ニュージーランドの神学校や大学を代表する一流の神学者が参加、さらに編纂には国際的に定評のある聖書出版社20社が協力、実に30年以上をかけて完成された大冊で管理者の手元にあるものは2,592ページもあります。なお、キリスト教出版業界においてひとつの事業にかくも多数の出版社が参加したことも特筆に価するものです。

ジェイムズ王欽定訳を含む26の訳はいずれも時の試練に耐えた古典的なものは勿論のこと、現代語訳も含まれています。なお、以下のURLにこれら英語訳のリストがありますので、ご関心の向きはぜひアクセスなさってみてください。

http://thewordbible.com/pages/trans.html


なお、The WORDの前身は以下の通りです。

1981 26 Translations of the New Testament

1985 The Bible from 26 translations

1991 The WORD: The Bible from 26 translations

(参照文献:Mathis Publishers Inc Website http://thewordbible.com/index.html)
  
 
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