キリスト教用語聖書史上重要な聖書訳、特筆すべき聖書訳、現代社会で使用されている聖書訳などを掲載中です。当初「キリスト教用語」のページにて説明していましたが、項目数が増加、説明も限られたスペースでは限界があること。さらには時系列把握を容易ならしめるため、等々の理由により今回独立ページを設定し説明させていただくことと致しました。なお、目次には言葉の重複を避け、「○○聖書」の「聖書」ということばは原則として略しております。
グッドニューズ・バイブル
(the Good News Bible:Today's English Version
現在、北米ではGNT(the Good News Translation)、それ以外ではGNB(the Good News Bible)との名称で知られています。 以前はToday's English Versionとして知られていましたが、2001年にthe Good News Translationと改称。米国聖書協会による現代英語訳。わかりやすくとの方針で意訳を用いています。 1966年にGood News for Modern Man、すなわち、「現代人のための福音」という名称で新約聖書の初版が刊行されました。 さらに、イギリスおよび海外聖書協会(the British and Foreign Bible Society)がメートル法を取り入れ、本国英語(British English)にしています。 

アメリカのプロテスタント、カトリックの共同訳で伝統的な用語にとらわれず、大胆な意訳がなされています。文体は平易な日常語で子供たちや英語を習得中の人々にも適していると考えられています。1976年には旧約聖書、1979年には第二正典(外典、アポクリファ)が加えられ、Good News Bible:Today's English Version with Deuterocanonicals/Apocrypha(福音聖書:第二正典/アポクリファつき現代英語訳)との名前で刊行されました。 なお、1992年に改定されています。

この聖書誕生の背景はアフリカや極東に住む英語が母国語でない人々にとって親しみやすい聖書訳がほしいとの要望があり、本国のミッションボードでも同様の翻訳を求めたことに基づきます。

ビリーグラハムやローマカトリック、米国南部バプティスト、ルーテル、長老教会などでも支持されており、米国聖公会の公認訳のひとつともなっています。さらに新約聖書からの引用は、1960年代後半から1980年代の初頭にかけてビリーグラハムのクルセードなど伝道集会で広く使われました。

1991年の英国教区民に対するギャロップ調査では同国におけるもっとも人気のある聖書訳であり、2003年、ヨハネ福音書フィルム版のベースとしても使用されました。 ただし、意訳であり、かつ平易な文体であることなどにより学術的正確さに欠けるとの批判は当然にありますが、詳細は略します。

(参照文献:Wikipedia英語版last modified on 1 August 2009 at 04:18)
  
 
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